10月26日(月)ナパ・ソノマワイン会を終えて

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企画の話が持ち上がったのは、今年の6月下旬。

私のお店に来てくれた方が、「ここでワイン会、できるのでは?」とおっしゃってくださり、話はとんとんと進んだ。

ワインはその日来店してくれた方が担当、私は料理担当となった。

13名分の料理を私一人で作るというのは、私には初めての体験。しかも、ワインとのペアリング。

私にできるのかな~?引きうけた後でじわじわと不安が押し寄せてきた。

日程は10月26日月曜日と決まった。まだ、4か月も先、まあ何とかなる、メニューもこれから試作を重ねて決めていけば良い。

瞬く間に時は流れ、9月下旬に主催の方が打合せがてら、食事を兼ねて来店。

ワイン会当日に私が出そうと考えていたメニューのいくつかをお出しして食べていただいた。これを人数分用意する。

普段、多くても4,5名分しか提供した経験のない私。単純に人数で一人当たりの量を掛け合わせて作れば良いだけ、というわけでもない。

ロスも想定して多めに仕入れよう。開催1週間前から買い物、仕込みのスケジュールを作成し、それに従って着々と準備を進めた。

牛すね肉は近くの肉屋で1.7キロ、24日に来るのでお願いします、とオーダー。これで赤ワイン煮込みを作る。

最初のカルパッチョは道産の平目で。これも近くの魚屋で当日買えばよい。

マグロの赤ワインマリネ、これも同じ魚屋で国産本鮪の赤身を仕入れる。

その他、きのこのクリームペンネ、ゴボウと鶏肉の炒め煮、イチジクと生ハム、モッツアレッラ。それぞれ、どこで、

どれくらいの量を仕入れるか、決めておく。

前日は日曜日。買い物と仕込みで一日が終わった。

明日の手順ややるべきことが次々頭に浮かんできて、夜はなかなか寝付けなかった。

当日、昼前に家を出てその日に買う予定にしていたバゲット、果物、刺身を買いまわる。

ところが、当てにしていた平目が、欲しい量だけ店頭にないではないか!聞いたら、もう売れてしまった、という。

早い時間に来るからきっと大丈夫と思っていた私の失敗。あらかじめ電話して確保してもらうべきだった。

幸い、本鮪の赤身は鹿児島産が必要な分だけ、手に入った。仕方ない。平目は三越の魚屋へ寄ることにしよう。

前日に仕込んだ料理の数々、とても重くて地下鉄ではいけないのでタクシーを呼んだ。

乗り込んで少ししてから、ついさっきオーブンで焼き上げた、牛肉の付け合わせのローストポテトを家に置いてきたことに気づく。

まだ、裏参道を出るかでないか、の辺り。一瞬引き返してもらう事も頭をよぎったが、それは諦めた。

余分に持ってきた茹でたジャガイモを、店でローストすれば何とか足りるだろう。

三越にも寄らなければならないからここで時間をロスすることはできない。

タクシーさんに三越横で少し待っていてもらい、素早く平目の刺身を手に入れて店に向かう。

店には15時半過ぎに到着。あらかじめメモしていた通りに作業を進める。当日でなければできないこと、

刺身の処理や果物、生野菜の下準備。

あっという間に18時半、主催の方々が到着して軽く打合せ。45分過ぎから続々とゲストが到着。

私はいよいよ最初の1品を出す準備を始めなければ。

ここで私は「初めて」の壁にぶつかる。13名分の料理を一人で盛り付けてなるべく早く出す。これが、想像以上に大変だった。

しかも、最初の一皿は、生ハム、イチジク、モッツアレッラ、と、ヒラメのカルパッチョ。

どちらも盛りつけは、繊細に美しく、が肝。それを13名分!最初の泡が空いて時間が経過していく。早く出さなきゃ!!

気持ちは焦るが表情には出さない。冷静に、冷静に。

皆様に、ゆっくり飲んでもらい、主催の方にもワインや産地の説明を沢山していただき、

なんとか時間を稼いでもらって一品目がようやく出た。

ホッとする間もなく、次のシャルドネに合わせるキノコクリームのペンネの用意。

お湯はすでに沸いていたのでペンネを茹でる。クリームソースにゆっくり火を通して、ペンネの茹で上がりを待つ。

標準時間より少し短めにお湯から上げて、まだ少し硬いペンネをクリームソースの中へ投入。同時に

すりおろしておいたパルミジャーノをたっぷりと加えて、全体をよく混ぜ合わせ、ペンネがちょうどよい硬さに

なったところで味をみて完成。

人数分に盛りつけ、最後に黒コショウとItalianパセリをトッピング。2品目、提供。

次はピノノワールに合わせて、本鮪の赤ワインマリネ。これはマリネして30分程度で提供したいので、あらかじめ

時間を見計らってマリネ液に漬けておいた。みょうがとわかめを敷いた皿に盛りつけ、最後に薄く削っておいた

パルミジャーノをトッピング。

3品目、提供。この辺でようやくワインの抜栓と料理の提供ペースが合ってきた。

その次は、メルロに合わせる鶏とごぼう。醤油とみりんで味付けした和風の炒め煮だ。

これはあらかじめ温めておいたものを再度少しだけ火入れして、少し黒コショウをふって盛りつけ。4品目、提供。

この後、最後の料理の前に口直しのリンゴの蒸し煮。水も糖分も使わず仕上げた。

フィナーレは、オーバチュアとオーパスワン2023に合わせる、牛すね肉の赤ワイン煮込み。

漬け込み一晩、煮込みは5時間超、一晩寝かせて、翌日更に火入れした。

塊肉3本をかなり大きくカットして仕込んだけれど、ほろほろと煮崩れているものもある。

大きなところを丁寧に取り分け、13名分を順番に盛りつけていく。

付け合わせはローストポテトといんげんのバターソテーにItalianパセリのみじん切りをまとわせて。

5品目、提供。

全部の料理を出し終わった時点で、私はホッとしたのと達成感で気分はすっかり緩み私の為に取り置いてくれた

素晴らしいワインを次々と試飲し始めた。そして、カウンター席、テーブル席のお客様の元へ

参加してくださったお礼を伝えに回った。シンクの中に溜まった洗い物にはほとんど着手せず、

お客様と談笑してしまったのだ。

最後のお客様が帰られたのは23時過ぎ。それからちょっと休憩して、洗い物をスタートしたのは23時半頃。

それから私はなんと、午前2時半までたっぷり3時間も、洗い物の海に溺れることになったのだった。

カウンタ―上、テーブル席、シンクの中、あらゆる場所にグラスと食器が溢れている。

ワイングラスは、店のほぼ全部を使ったと思われる、ので、おそらく50脚以上洗った。

食器も一人当たり6種類は使ったので、6x13名分。

それから調理道具。鍋やフライパン、ボウル、菜箸、などなどなど。

これは、次回へのよい教訓となった。洗い物はできるようになった時点ですぐに取り掛かるべし!!

一人で買い出しから料理から洗い物までやろうというのが、ちょっと無謀だったかもしれない。

主催の方は何度も「洗い物、しましょうか?」と声を掛けてくれたのに。人に頼れない性格が、こういう時に災いする。

でも自分でそうしたいと決めたことだから、誰を責めることでもない。

ワインは美味しく、皆様にも大変喜んでもらえたし、最初にしては大成功と言ってよいワイン会だった。

またこういう機会があれば、是非開催したいと思っている。

産地や品種でテーマを絞ったワイン会が楽しいだろう。

このブログを読んでくださった方で、もし、ブーケでワイン会をしたいと思われる方がいたら

どうぞ遠慮なく、声をかけてくださいね。一緒に楽しい会にしましょう!

p,s.

翌日から3泊で東京へ行くという強硬スケジュールでなければ、洗い物は翌日にできたのだけれどな~(笑)。


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