マコちゃんと共に去りぬ

,

今日、宝塚ステーシアカードの退会手続きをした。

言わずと知れた、宝塚歌劇。

その友の会の会員証だ。

手続きが終わった時、私は少し、寂しさを覚えた。

私の宝塚ファン生活の第2章は、マコちゃんと共に去りぬだ、と。

星組の男役トップスターとして長く活躍した礼真琴さんが、先月、退団された。

その、最後の公演のチケットを奇跡的にゲットした私と次女は

先月3日東京宝塚劇場で、真琴さんの最後の晴れ姿を、目に焼き付けてきた。

お芝居が終わって、2部のレビューの中ほどで、マコちゃんが一人で踊るシーンがあった。歌も踊りもお芝居も、これ以上ないほどのレベルの高さで多くのヅカファンを魅了してきた彼女の最後の舞、その締めくくりに、彼女はひざまずき、そっと片手を舞台に置いたのだった。長い年月の宝塚に対する愛と感謝を込めた、彼女の姿。

その瞬間、私は涙を抑えることができなかった。

もう彼女の姿を、この宝塚の舞台で観ることは、二度とないのだ。

私が宝塚歌劇を知ったのは、もう何十年も昔のこと。

多くの同世代と同じように、ベルばらブームがきっかけだ。

その後、高校に入学し、私がクラスで最初に友達になった子がなんと、宝塚を受験するというではないか。

その子ともう一人の仲良しと3人で、高校時代、たびたび東京宝塚劇場へ足を運んだ。当時一世を風靡していたのは、大地真央さんと黒木瞳さんのゴールデンコンビ。

それはもう華やかであでやかな世界に、私はたちまち魅了されていった。

しかし、高校卒業とともに宝塚受験をする友達は関西へ、私自身も新たな勉強とアルバイトの生活に突入し、いつしかヅカファン生活第一章は、静かに幕を下ろしたのだった。

そして長らく、私は宝塚を忘れていた。

結婚し、出産し、子育てに突入。

小さかった娘達はすくすくと成長し、その日はある日突然やってきた。

中2だった娘がある時、ユーチューブで歌う礼真琴さんを見つける。

それはディズニー映画「塔の上のラプンツエル」の挿入歌。ロマンチックなデュエットだ。娘はそれを見て、男性だと思った、と。

まだ研2か姸3くらいだったマコちゃんは、その頃から群を抜く歌唱力。

宝塚音楽学校にトップで入学し、最初から将来のトップスターと目されていたマコちゃん。今、そのころの彼女の画像を見ると、若さと情熱と、怖いもの知らずの未来への希望に、瞳をキラキラと輝かせていた。

それから12年の歳月が流れた。宝塚在籍17年。トップとして星組を率いることは、並々ならぬ苦労や悩みもあったはず。それらが彼女の表情にかすかな陰影と落ち着きを与え、マコちゃんは素敵な大人の女性になって、宝塚を旅立っていった。

ありがとう、マコちゃん 

そして、お疲れ様でした・・・💕

さて、私のヅカファン生活第3章は、やってくるのか否か・・・(笑)。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP